こんにちはこんばんは、おはようございます!DTM PA顧問のヤーマーです!
3月も終わりに近づいている今日この頃。。
皆さんはどうお過ごしですか??
今回は最近安価になり導入しやすくなったワイヤレスシステムですが、
無線になるためにケーブルの引き回しなどを考えずに楽器やマイクを使用することができ、
大変便利ではあるのですが、なんとなくで使用している方が大半だと思います。
なのでワイヤレスシステムについて書こうかなと思います。
まず、各国には電波法という法律が定められており、
日本もその法律によって決められた周波数帯に対応した機器を使用しなければなりません。
ワイヤレスシステムには従来、
AX(A2)帯 (779-788MHz) ※2022年12月以降使用不可
A帯 (797-806MHz) ※2022年12月以降使用不可
B帯 (800MHz帯)
C帯 (300MHz)
とありました。
電波法の改正により日本で使用できる電波の周波数帯が再構築され現在では
B帯(806~810MHz)
C帯(300MHz)
TVホワイトスペース(W/S)帯 (470MHz~710MHz)
1.2GHz帯
2.4GHz帯
の種類で使用可能となりました。
順にメリット、デメリットを説明して行こうと思います。
B帯(806~810MHz)
免許が不要のもので楽器店や市販店でも入手できるようなワイヤレスシステム に使われています。
ですが、同時使用で最大6本までしか使用できず、使用現場の近隣でB帯ワイヤレスが使用されれば、
混線したり、プツプツとノイズが乗ったりするので注意が必要です。
C帯(300MHz)
こちらも免許が不要。電波が飛びやすく離れているところでも使用可能ですが、
音質が全く良く無く、トランシーバーやインカムなどで使用されています。
TVホワイトスペース(470~714MHz)
使用するには免許が必要なため市販されていないシステムになります。
「特定ラジオマイク」と呼ばれることもあります。免許の取得や申請の手続きに手間がかかることはデメリットですが、
その代わりに混信する可能性が少ないことがメリットです。
音声、楽器音等を高品質に伝送することを目的としているため、音質は良いです。
野外イベントやホール、ドームなどの大型イベントで使用されることが多いです。
1.2GHz帯
こちらも「特定ラジオマイク」として免許が必要なシステムになります。
使用場所の影響を受けにくい帯域のために混戦を避けるためにしようしたりします。
2.4GHz帯
免許が不要で、他の帯域との干渉が少ない(ない)ので同時使用でも問題ない帯域になります。
同エリア内で最大10本使えるためにライブハウスでのアイドルなど本数が多いグループで良く使用されています。
ただし、wi-fiやBluetoothなどと同じ帯域になるので、wi-fiがいっぱい飛んでいるところになると、
電波の受けが悪くなることがあります。
さらにこの周波数帯の電波は遮蔽物に弱いため、
マイクのレシーバーとトランスミッター(親機と子機のような関係)の間に物理的に遮られるものがあると、
これも電波の受けが悪くなる要因です。
免許が必要、不要と書かれている周波数帯がありますが、そもそも誰が、誰からもらう免許なのか少し書きたいと思います。
免許な必要なワイヤレスマイク(特定ラジオマイク)を使用する場合は、「一般社団法人特定ラジオマイク運用調整機構」に入会し、
手続きをすることが必要です。(*特ラ機構と略されます)
次に、無線局(特定ラジオマイク)免許を取得します。 無線局免許の申請には、所定のフォーマットの申請書類と、特ラ機構の加入証明書が必要になり、
総務省に申請します。審査が無事に通過しましたら、無線局免許が交付されます。
特ラ機構への入会は、対象となるワイヤレスマイクを購入した事業者が入会をします。
一般のユーザーが音響会社などからワイヤレスマイクをレンタルした場合は、ユーザーの代わりに音響会社が特ラ機構に対して、使用の申請を出してくれます。
特ラ機構は何をしてくれているかと言いますと、テレビ中継やライブ、コンサートなどで電波が混線しないように「いつ」「どこで」「誰が」特定ラジオマイクを使っているのかを一元管理し、運用の調整をしてくれているのです。
もし事前に、使用場所や時間が被ってしまった場合は、使用する周波数のすり合わせをして、トラブルを回避することができます。
特ラ機構HPで詳しく載っています。
このように一言にワイヤレスマイクと言っても色々種類があるんですよ〜
次週はそのワイヤレスシステムでの落とし穴を少し書いて行こうと思います〜
ではまた〜
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引用ページ
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